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『暗黒告知』 小林久三 [ミステリー]

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[本]★★★☆☆
ジャンル:本格推理

 及第点な作品。第20回江戸川乱歩賞受賞作品。足尾銅山鉱毒事件のサイドストーリーを創作して、本格ミステリーに仕立てあげたという異色作。あらすじを読むと手に取るのをためらってしまいがちだし、実際に読み始めてみても違和感はあるのだが、そこで社会派推理の手法をとらずに、本格を選択したのが良かったのだと思われる。
 この賞では二作目の歴史推理ですが、著者が応募するときには一種の賭けのような気持ちだったのではないでしょうか。この後、他の人も真似をしたと思われますけど、歴史推理は相当な出来でないと陳腐になりますから、腕に自信ありでないと厳しいんでしょうね。以上。
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『アルキメデスは手を汚さない』 小峰元 [ミステリー]

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[本]★★☆☆☆
ジャンルサスペンス

 悪くはないといった作品。第19回江戸川乱歩賞受賞作品。青春悪漢小説と銘打たれて発売されたそうだが、今となっては時代を感じざるを得ません。
 展開的には多少強引な面があって、うーむと首を傾げるところもありますが、そこはそれ、やはり時代が過ぎ去ったということなんでしょう。
 題名的には人目を引くものがあって、久しぶりに「ふふん」と鼻を鳴らしたくなるような出来でした。
 この後に発表された作品群にも、題名にギリシャの哲人の名前が盛り込まれておりますが、残念ながら他作を読もうという気にはなれませんでした。以上。
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『仮面法廷』 和久峻三 [ミステリー]

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[本]★★☆☆☆
ジャンルサスペンス

 悪くはないといった作品。第18回江戸川乱歩賞受賞作品。法廷物でも民事裁判を中心に描いているので、今読んでみても新鮮であり、「へぇ~、そうなんだ」という蘊蓄が満載です。ただ、いいところはそこなんですが、法廷サスペンスとしては少し弱いような気もしますし、ラストもあまりいただけないような気がするのです。
 この回の最終候補は、中町信、山村美紗、皆川博子といったそうそうたるメンバーで、それを満場一致で押さえたというのだから、三十六年前のインパクトはすごかったんでしょうね。以上。
 
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『殺意の演奏』 大谷羊太郎 [ミステリー]

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[本]★★☆☆☆
ジャンル:本格推理

 悪くはないといった作品。第16回江戸川乱歩賞受賞作品。4回目の最終候補にして受賞。粘り勝ちといったところか、はたまた執念か。一度最終候補に残って、落選して落胆して筆を置くという人がいるようだけれど、そんな奴は最初から書くなということだ。
 さて、本書は微妙な出来具合です。好みは完全にわかれるでしょうが、作者が望んだ着地点に到達しているかということを客観的に論じるとするなら、答えは「否」じゃないでしょうか。
 非常に惜しいんですけど、もう少し構成に一ひねり加えていたなら、最高傑作として名を残したのではないでしょうか。以上。

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『高層の死角』 森村誠一 [ミステリー]

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[本]★★★☆☆
ジャンル:本格推理

 及第点な作品。第15回江戸川乱歩賞受賞作品。出来からして、第11回の西村京太郎と同格です。
 ある評論家は、「捜査小説は本格と呼べない」という意見を述べているが、どう考えてもこれが本格でしょう。となると、少し前に読了した西村京太郎の『天使の傷痕』も本格というジャンルになる。
 新本格と呼ばれた小説群を「本格」と呼んじゃいけないという思いが強くなってきた。あれらは単にパズラーでいいんじゃなかろうか。
 本編に出てくる密室トリック──まさにホテルマンならではの高層の死角ですな。以上。
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