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『殺人の棋譜』 斎藤栄 [ミステリー]

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[本]★★☆☆☆
ジャンル:サスペンス

 悪くはないといった作品。第12回江戸川乱歩賞受賞作品。若い頃には定型のミステリをしっかり書いているんだなと認識できました。ただ、やっぱり凡庸な感じは否めないし、そこが西村京太郎との差なんでしょうね。
 文学の片鱗も垣間見えないし、社会派にしてはリアリティも不足している。意外性はあるけど、それは動機を最後まで隠しているからであって、犯人っぽいのは中盤で匂いだしますから。
 著者の他の作品を読んだことがないから、これ以上何とも言えませんけど、一読者としてはこんな感慨を抱きました。以上。

『天使の傷痕』 西村京太郎 [ミステリー]

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[本]★★★☆☆
ジャンル:サスペンス

 及第点な作品。第11回江戸川乱歩賞受賞作品。捜査小説なので社会派推理としてのサスペンスというジャンルにした。
 というより、西村京太郎すごいじゃないか。こんな作品が書けるんじゃないか。認識を新たにしました。
 さらに、ここまでの乱歩賞作家の中で群を抜いて格が違う。現在の売れ行きも、なんだか納得してしまいました。十津川警部しか読んだことなかったから、ある意味新鮮でした。
 でも、この路線で書き続けていたら、売れっ子作家にはなれなかっただろうと思う。以上。
 P.S.「きずあと」じゃなくて「しょうこん」と読むそうです。

『蟻の木の下で』 西東登 [ミステリー]

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[本]★★☆☆☆
ジャンル:サスペンス

 悪くはないといった作品。第10回江戸川乱歩賞受賞作品。限りなく★3つに近い出来栄えです。これまでの受賞作の中ではピカイチのサスペンスです。けれども、最後の最後になって一気にお伽噺へと変貌してしまう。もったいなさ過ぎます。
 相当のミステリ読みじゃないと、この著者の名前は知らないんじゃなかろうか。この作品の結末を除いた出来栄えだけを考えると、他にもたくさん良作を書いているように思われるんだけれど、ないんですよね。これだって乱歩賞だから、かろうじて残っているだけですから。以上。

『孤独なアスファルト』 藤村正太 [ミステリー]

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[本]★★★☆☆
ジャンル:サスペンス

 及第点な作品。第9回江戸川乱歩賞受賞作品。この作品がこの賞の社会派の流れを作ってしまったようだ。こてこての二時間ドラマを見ているような話の展開。当時はどうだったのかわからないが、今なら凡庸に過ぎる作品だと考えられる。
 ただ、そのために逆にリアリティが生まれていて、これまでの受賞作に比べると、習作の域を超えた作品だと自分は思います。以上。

『華やかな死体』 佐賀潜 [ミステリー]

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[本]★★☆☆☆
ジャンル:サスペンス

 悪くはないといった作品。第8回江戸川乱歩賞受賞作品。いわゆる本格的な法廷物の走りだとか。ただ、ミステリとしてはいろいろな点で異色作だということになると思われる。
 この作品は前出の『大いなる幻影』と同時受賞なのだが、本格色が薄れてきて、サスペンス色が強くなってきています。
 時代がこの手の作品を求めていたのでしょうか。以上。

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